肝臓は“沈黙の臓器”とも言われています。
の中で最も大きな臓器であるにもかかわらず、
どんなことをしているのかあまり知られていないのですが、
非常に多くの働きしている重要な臓器のひとつです。
肝臓は、1日に約380リットルもの血液を通しながら、
有害な物質を取り除き、
必要な栄養を体全体の細胞に届ける働きをしています。
またホルモンバランスを整え、
たんぱく質と血糖の代謝を司り、
をしたときは血液凝固を調節するなど、
少なくとも400以上の働きをしています。
また、毎日約1リットルの胆汁を生みだしています。
胆汁は、黄緑色の液体で、胆嚢に蓄えられ、
脂肪の消化を助け、
まるで脂を溶かす強力な洗剤のような働きをします。
肝臓が毎日行う主な仕事
• 脂肪を分解するために、約1リットルの胆汁を生み出す
• 380リットル以上の血液を通しながら、
アルコールなどの体に毒となる物質を処理し、
栄養を細胞に行き渡らせる
• 男性ホルモンのテストステロン、
女性ホルモンのエストロゲン、コレステロールなど、
13,000以上の体に必要な物質とホルモンを生み出している。
• 50,000以上の酵素を司り、体の健康を維持している
• 血糖値を調節し、高血糖、低血糖を予防する
• 骨、皮膚、循環器、免疫機能のために、
ビタミンA、ビタミンD、ビタミンK、ビタミンB12など、
体に必要なビタミン、ミネラルを貯蔵する
• 有害な物質を無毒化する。
もし、肝臓がこの働きを続けられなくなったら、
血液中に毒素が回り、命に関わります。
冒頭で書いたように、
肝臓が自動的に毒物を無毒化するように
作られているのは事実ですが、
肝臓に充分な栄養がなかったり、
毒素、石油化学製品、薬といった
有害物質にさらされることが多いと、
こうした本来の働きができず充分な胆汁も生産できません。
例えば、台所に、
脂で汚れたお皿が一杯積み重なっているのに、
洗剤が1滴しかないとしたら、きれいに洗えるでしょうか。
洗剤を買ってくるまでそのままにしておくしかありません。
肝臓も、脂を処理するための胆汁が足りないときは、
脂肪も毒物も体に溜めておき、
あとで処理しようと考えるのです。
蓄積した脂や毒物を処理するには、
充分な栄養を摂り入れる以外に方法はないのです。
次回は 肝臓に重要な食べ物と栄養について
お伝えします。
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